AI銘柄高騰の理由、テスラのロボタクシー開始、米国市場の展望を徹底解説（ハッチの米国株マーケットセミナー2025年6月） | マネックスオンデマンド | マネクリ マネックス証券の投資情報とお金に役立つメディア

米国株市場の回復

・米国株市場はトランプ氏の発言で一時急落した後、新たな発言により急反発した。

・S&P500指数は過去最高値にあとわずかの水準まで回復している。

・今回の上昇はプロ投資家が乗り遅れ、主に個人投資家が支えたため「最も嫌われた上昇」と呼ばれている。

AI関連銘柄の高騰

・エヌビディア［NVDA］とマイクロソフト［MSFT］が史上最高値を更新し、エヌビディア［NVDA］は時価総額で世界首位に浮上した。

・エヌビディア［NVDA］のCEOは「物理AI」が次の大きな波となり、数百兆円規模の新産業になる可能性を示した。

・AIインフラへの投資は終盤ではなく中盤に差し掛かり、今後の市場拡大が期待されている。

テスラ［TSLA］のロボタクシー事業開始

・テスラ［TSLA］はテキサス州オースティンでロボタクシーの限定運用を開始し、料金は1回約600円程度とした。

・競合のウェイモ（アルファベット［GOOGL］傘下）とは異なり、テスラ［TSLA］は低コストでカメラ方式を採用して利益率向上を狙う。

・本格的な収益化は2026年以降になると見られ、短期的な株価への影響は限定的である。

半導体市場の好調

・AI需要により半導体業界は過去最高レベルの生産量と利益率を記録している。

・マイクロン・テクノロジー［MU］の高性能メモリHBMは需要が急増し、2025年までの供給枠をすでに完売している。

・市場ではAIインフラ投資が長期的に継続するとの認識が広がっている。

アップル［AAPL］のAI開発遅れと今後の見通し

・アップル［AAPL］はAI分野で開発遅延が目立ち、市場で売り対象となりやすい。

・しかし、世界的なブランド力や独自のエコシステムを持ち、AI技術の遅れを取り戻す可能性がある。

・新型iPhone投入に伴い、業績回復への期待が持たれている。

米国銀行株への規制緩和の影響

・FRBは銀行の資本規制（SLR）緩和を検討中で、銀行の増配余地が拡大すると見込まれている。

・JPモルガン・チェース［JPM］をはじめとする銀行株が好調であり、配当利回りも改善している。

・銀行セクターは引き続き投資対象として魅力的と評価されている。

米国市場の今後の業績見通し

・米国市場は7月に上昇する季節性があり、過去の統計でも好調な傾向を示している。

・第2四半期の企業業績予想が控えめに設定されているため、予想を上回れば株価上昇が期待される。

・2026年以降は企業業績の2桁成長が見込まれ、長期的に株価の追い風となる。

ドル指数と新興国への投資戦略

・ドル指数が下落する局面では新興国市場が米国市場をアウトパフォームする傾向がある。

・S&P500やナスダック（米国市場）と新興国市場を併せ持つことで、ドル変動リスクをヘッジできる。

・欧州株は必須ではないが、高配当銘柄も存在するため投資先の選択肢となる可能性がある。

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